手軽にできる 転倒予防体操 Part-1
「かっ歩かっ歩、正しい姿勢で転ばぬからだ」
どうして転ぶのか?
日常の生活行動における転倒の要因は実にさまざまです。 滑りやすい床やちょっとした段差、さまざまな障害物など外因となるもの、そして内因となる自身の体力、運動能力の衰えなどが挙げられます。 一度転倒すると、日常生活行動(ADL)の範囲が狭まり、よりいっそう衰えが加速されることが懸念されます。転倒を防ぐには、自身の姿勢がきちんと保たれていることが重要です。
こんなときに転倒する!
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自宅で:風呂場の掃除中濡れた床に足をとられて滑り転倒(肋骨にヒビ)。
カーペットの端につま先が引っ掛かり転倒(骨折)。 - 外出途中:階段の段差につまづき転倒(大腿部骨折)
正しい姿勢で転倒予防
- 正面から見たとき
- 両肩の高さが、床面と平行
- 腰の高さが、床面と平行
- 横から見たとき
- 耳⇒肩⇒腰⇒膝(膝蓋骨の後ろ)⇒くるぶしの少し前
- この5つのポイントが床面に対して垂直に直線(中心線)で結ばれていることが望ましい
[悪い姿勢]
- 凹背(猫背)型
- 背中が丸まり、頭の位置が体の前方にずれている
- 腹筋が弱くなるとなりやすい
- 腰への負担が増大する
- スウェイ(類猿人)型
- 腹筋力の低下により腰の位置が
からだの中心線からずれている - 腰への負担が大きい
- あごがあがる
- 反り背(はとむねデッチリ)型
- 腰の緊張や柔軟性の低下に
よって腰の位置がずれている - 腹筋が上手く使えない
- 前傾姿勢が強くなる
- 腰への負担が大きい
いかがですか?
ちょっとした気持ちや意識をすることで転倒は未然に防ぐことができます。日々の生活の中にとり入れてみましょう。
次回は、「歩く」をテーマにした体操をご紹介します。