介護予防に役立つ スポーツ・レクリエーション活動 Part-4
「みんなで楽しく!」
『秋から冬へ』という季節の変わり目を感じる時期となってきました。 皆さん、元気に体を動かしていますか? 今回は集団で行うスポーツ・レクリエーション活動の楽しさについて紹介します。
私たちは日々さまざまな場面で、誰かしらと関わっています。 これは、人は1人ではなく、多くの人々と関わりあいを持っているということになります。
集団で行うスポーツ・レク活動の意義は……
- お互いが喜びや楽しさを共有できる
- プレー中のかけ声や連携によって、お互いがわかり合える
- 集団の中での自分自身の存在感を実感できる
- 仲間がいることによって、これまで以上の力を発揮できる
……など、人と交わることを促進させる社会的な効果があります。例えば、記憶に新しい北京オリンピック陸上競技男子4×100mリレー。
個人の成績はもう一息にも関わらず、1本のバトンを4人のスプリンターが気持ちを一つにしてつないだ結果、見事銅メダルという快挙を成し遂げました。
これはまさしく個人の力だけではなく、チーム全員の力、チームワークの賜物です!
スポーツ・レク活動の場面では、そこに集った仲間同士が、活動を通じてこれまで経験したことのないような達成感やそこで生み出される喜び、楽しさを自ら実感できることにあります。
介護予防においても、自分だけではなく相手があり、仲間がいることで会話やコミュニケーションが高まります。
さらに、そこにスポーツやレク活動で身体を動かす機会が増えれば、心身ともに健康度が増してくるはずです。
これから紹介する風船を使った活動は簡単に、そしてあまり広いスペースを必要とせずできるものです。
肩の力を抜いて、ぜひ集団での楽しみを味わってみましょう。
ふわふわキャッチボール
- 投げられた風船をキャッチします
- キャッチしたら元の人にパス(戻す)します
- 繰り返して、みんなとキャッチボールをしましょう
何回続くか!(円陣パス)
- その場で3回打ったら相手にパスをします
- どんどん回していきましょう
- 何回パスが続くか競ってみましょう
何回続くか!(円陣パス)
- 2チームに分かれます。チーム名を決めましょう
- バレーボールの要領で風船ボールを3回以内に相手コート(エリア)へ返します
- 椅子に座っている人は必要以上にバランスを崩さないように気をつけましょう
- 先に相手チームから15点とったチームが勝ちです
- 勝敗が決まったら、お互いを称えあいましょう
スポーツ・レク活動の後は……
動いた後にはしっかりと疲れをほぐしましょう。
特に腕まわり、頸、肩周辺のストレッチングは、しっかりとやっておきましょう!
複数の人と行うスポーツ・レクリエーション活動は、続けていけばいく程、多くの感動やさまざまな刺激が得られるものです。
「人付き合いはちょっと……」と思っている方でもスポーツや遊びの中では何気ない人と人との触れあいがあったり、自然な会話ができていたり、笑いあったり、時には励ましあったりします。
楽しく身体を動かすことができればADLも維持増進されることでしょう。
次回は集団で楽しむスポーツ・レク活動(2)です。